VISION
~作業療法のこれからを考える~
九州作業療法学会2025 in 宮崎
学会長 津輪元 修一
(宮崎県立宮崎病院)
近年、私たちを取り巻く環境は目まぐるしく変化しています。世界的な規模の戦争、難民問題、大規模な自然災害の急増といった、まさに地球規模の課題が次々に起きております。日本においては、少子高齢化の影響が様々な場面で見られています。間近に迫った2025年問題、その先の2040年問題に対する取り組みが様々な形で進められています。
どちらかというと閉塞感を感じてしまいがちな近年の状況の中でも,人々の生活は日々営まれています。「障害を持った方に寄り添い、その人らしい生活が送れることを支援する」という作業療法の理念も、目まぐるしい社会変化に対応しながら存在していく必要があると考えます。
今回、本学会のテーマは「VISION~作業療法のこれからを考える~」です。本学会が開催される2025年は、国の進めてきた少子高齢化対策のひとつの節目の年でもあります。この10年ほどの間に提案・改良されてきた医療・介護分野での取り組みの成果と課題を分析し、さらに5年後、10年後も社会に貢献し続けられる作業療法の在り方を考える。本学会は、参加者それぞれが「作業療法の未来図」を思い描けるようなものにしたいと考えております。作業療法に携わる皆様の多数のご参加をお待ちしております。